「子どもたちのために未来を確保する義務がある」ってだからどうするの?
2019.12.14.18:00
【COP25で小泉環境相演説“子どもたちのために未来確保を”】
気候変動対策を話し合う国連の会議COP25の閣僚級の会合で小泉環境大臣が演説を行い、「子どもたちのために未来を確保する義務がある」と述べました。
「私は世界で最も若い世代の大臣の一人です。私は持続可能な世界を求める次世代の情熱に共感できます。私は来年、父親になります。2050年以降の未来を確保する義務があります」
(小泉進次郎環境相)
スペイン・マドリードで開催されているCOP25の閣僚級の会合で小泉大臣が演説を行い、「子どもたちのために未来を確保する義務がある」と述べました。
また、日本が温室効果ガスを多く排出し国際的な批判を受けている石炭火力発電について、「世界的な批判は認識している」と述べましたが、二酸化炭素の排出を実質ゼロにする「脱炭素社会」に踏み出すことは表明しませんでした。
【TBSNEWS 2019年12月11日】
「子どもたちのために未来を確保する義務がある」…。
また始まりました…。
だから、どうするの?ってこと…。
具体策が何も無い…。
海外のジャーナリストはどういった反応をしているのだろう??
この人、文部科学大臣になったら「いじめを無くす義務がある!」とか言うのでしょうか…。
そんなことは、別に大臣でなくても当たり前に思っていることよ…。
環境大臣としての仕事…。
その1「環境問題はセクシーに解決する」
その2「三陸のノドグロは美味しい」
その3「レジ袋は減らしたい」
その4「僕はペットボトルは使わない」
その5「僕は来年、子供ができる」
ところで、ネット上では小泉環境大臣に対する批判的な意見が溢れているのですが…。
この方、そういった批判的な意見をみていないのでしょうかね…。
いつまで、こんなことを続けるのでしょう…。
そうこうしているうちに、本日の朝、「日本が化石賞を受賞!」というニュースが飛び込んできました!
小泉環境大臣は、喜んでいるらしいです!
記事を読むと、相当恥ずかしい賞らしいのですが…wwwwww。
大臣は喜んでいるという…。
恥しいです…。
【日本が獲った「化石賞」とは? ドヤ顔でコメントした小泉進次郎環境相が失笑されたワケ】
12月2日から13日まで開催されたCOP25。
来年から本格的に始まる「パリ協定」を前に地球温暖化対策を議論する会議だが、その裏で日本が「化石賞」なるものを受賞したことが話題となっている。
ネガティヴな賞に対して環境相は……
「化石賞」(Fossil Award)とは、COPや国連気候変動交渉会議の会期中、温暖化対策に対する姿勢が積極的でない国に対して授与される賞で、映画界でいうゴールデンラズベリー賞=ラジー賞のような皮肉が込められたものだ。
要するに「温暖化対策に消極的でしたね! おめでとう!」と釘をさすものなのだが、この受賞に対して小泉進次郎環境相が驚きのコメントを発したことがNHKなどによって報道されている。
(参照:NHK NEWS WEB)
「驚きはない。受賞理由を聞いて私が演説で発信した効果だと思った。的確に国際社会に発信できていると思う」
繰り返しになってしまうが、化石賞は温暖化対策に消極的な国に贈られるものだ。
その皮肉が全く理解できていないのか、あるいはあの演説が「日本の稚拙さをアピールする」ためという高度に戦略的なものだったのか、そもそも「よくわからないけど賞をもらったのは私のおかげ」と、とにかく自慢をしたかったのかは不明だが、ドヤ顔で「私が演説で発信した効果」と誇る賞でないことは確かだ。
これまでもイケメンフェイスで爽やかに聞こえのいいメッセージを発しながら、まるで実が伴っていない小泉環境相だが、今回のCOPでも石炭火力発電に対して具体的な言及がなかったことが受賞の一因とされている。
また、梶山弘志経産相が火力発電を維持する方針を打ち出したこともマイナスとなっている。
過去にも不名誉な受賞歴
実は日本が化石賞を受賞するのは初めてではない。
同賞は気候変動ネットワーク(Climate Action Network)という環境NGOをまとめる団体が主催するもので、賞にはCOPなどの会期中毎日発表される「本日の化石賞」と「年間化石賞」の2種類がある。
残念ながら、これまでも日本は度々化石賞を受賞している。
以下にその受賞理由をいくつかまとめてみた。
(参照:Climate Action Network International)
「昨日、12月11日は京都議定書の誕生日だった。しかし、京都が年を重ねる一方で、日本の交渉は成長する様子が見られない。(中略)日本よ、かわいそうなバースデーガールを置いていかないで!
我々は新しい政権が変化をもたらすと思っていたが、自民党と民主党、どっちが権力を持っているのだろう。今夜到着する小沢環境相が、なぜ日本の交渉が京都のように成熟してくれないか説明してくれるかもしれない!」(2009年)
「日本はこの日唯一『本日の化石賞』を受賞するという不名誉を被った。これは月曜日の国連気候会議で、自らの都市・京都で合意された議定書の継続を妨げたことによるものだ」(2010年)
震災から学んでいないのかとの指摘
「およそ7か月前、日本はかの国の歴史上、最も恐ろしい悲劇のひとつを経験した。日本はいまだに地震と津波による被害から復興している途中だ。福島の原発事故は原子力が安全でクリーンだという神話を破壊した。
それでも、同国は事故から大事な教訓を学べなかったようだ。日本はまたも原子力をCDM(クリーン開発メカニズム)に加えるという選択肢を捨てることを拒否した。また、インドもこれを支持した。つまり、日本は自国に多大な被害をもたらした技術を発展途上国に輸出し、収益をあげようとしているということだ」(2011年)
「日本は環境対策を強化するべきためのお金を発展途上国、特にインドネシアの石炭とガス発電所へ投資したことで、『本日の化石賞』を受賞した。気候変動の根元に気候変動ファイナンスを使うのには悪臭がする」(2014年)
「日本が汚い石炭政策を続けるなら、次々化石賞が舞い込むだろう。日本は汚い石炭ではなく、再生可能エネルギーに投資するべきだ」(2015年)
「日本はパリ協定を実行すると言っている。本当に? 日本はアメリカ政府とともに原子力と石炭火力を促進しようとしている。これは発展途上国で再生可能エネルギーを広めようという動きを妨げるものだ。日本は時代錯誤の石炭・原子力政策を変えるべきだ」(2017年)
セクシーな環境対策はどこへ
こういった受賞理由を見て「環境団体の言いがかりだ」と拒否反応を示してしまう読者もいるかもしれない。
しかし、当たり前だが受賞しているのは日本だけではない。
アメリカやカナダ、さらには気候変動対策に積極的な印象のある北欧諸国さえも受賞しているのが現実だ。
同賞は単に皮肉を込めてダメ出ししているだけではなく、経済規模や国際的な発信力も加味したうえで、期待されている役割を満たしてほしいと発破をかける側面も強いのだ。
それだけに、その趣旨を理解せずに堂々と受賞を誇ってしまうのは、環境問題に対しての意識がまるでないと言っているようなものだ。
本来、牽引する立場を期待されているのに、その土俵から自ら降りてしまう行為にほかならない。
石炭火力発電については口をつぐみながら、皮肉の込められた賞にトンチンカンなコメントを発してしまった小泉環境相。
残念ながら、その姿は世界から求められている“セクシー”な姿には程遠い……。
【HARBOR BUSINESS Online 2019年12月14日】
気候変動対策を話し合う国連の会議COP25の閣僚級の会合で小泉環境大臣が演説を行い、「子どもたちのために未来を確保する義務がある」と述べました。
「私は世界で最も若い世代の大臣の一人です。私は持続可能な世界を求める次世代の情熱に共感できます。私は来年、父親になります。2050年以降の未来を確保する義務があります」
(小泉進次郎環境相)
スペイン・マドリードで開催されているCOP25の閣僚級の会合で小泉大臣が演説を行い、「子どもたちのために未来を確保する義務がある」と述べました。
また、日本が温室効果ガスを多く排出し国際的な批判を受けている石炭火力発電について、「世界的な批判は認識している」と述べましたが、二酸化炭素の排出を実質ゼロにする「脱炭素社会」に踏み出すことは表明しませんでした。
【TBSNEWS 2019年12月11日】
「子どもたちのために未来を確保する義務がある」…。
また始まりました…。
だから、どうするの?ってこと…。
具体策が何も無い…。
海外のジャーナリストはどういった反応をしているのだろう??
この人、文部科学大臣になったら「いじめを無くす義務がある!」とか言うのでしょうか…。
そんなことは、別に大臣でなくても当たり前に思っていることよ…。
環境大臣としての仕事…。
その1「環境問題はセクシーに解決する」
その2「三陸のノドグロは美味しい」
その3「レジ袋は減らしたい」
その4「僕はペットボトルは使わない」
その5「僕は来年、子供ができる」
ところで、ネット上では小泉環境大臣に対する批判的な意見が溢れているのですが…。
この方、そういった批判的な意見をみていないのでしょうかね…。
いつまで、こんなことを続けるのでしょう…。
そうこうしているうちに、本日の朝、「日本が化石賞を受賞!」というニュースが飛び込んできました!
小泉環境大臣は、喜んでいるらしいです!
記事を読むと、相当恥ずかしい賞らしいのですが…wwwwww。
大臣は喜んでいるという…。
恥しいです…。
【日本が獲った「化石賞」とは? ドヤ顔でコメントした小泉進次郎環境相が失笑されたワケ】
12月2日から13日まで開催されたCOP25。
来年から本格的に始まる「パリ協定」を前に地球温暖化対策を議論する会議だが、その裏で日本が「化石賞」なるものを受賞したことが話題となっている。
ネガティヴな賞に対して環境相は……
「化石賞」(Fossil Award)とは、COPや国連気候変動交渉会議の会期中、温暖化対策に対する姿勢が積極的でない国に対して授与される賞で、映画界でいうゴールデンラズベリー賞=ラジー賞のような皮肉が込められたものだ。
要するに「温暖化対策に消極的でしたね! おめでとう!」と釘をさすものなのだが、この受賞に対して小泉進次郎環境相が驚きのコメントを発したことがNHKなどによって報道されている。
(参照:NHK NEWS WEB)
「驚きはない。受賞理由を聞いて私が演説で発信した効果だと思った。的確に国際社会に発信できていると思う」
繰り返しになってしまうが、化石賞は温暖化対策に消極的な国に贈られるものだ。
その皮肉が全く理解できていないのか、あるいはあの演説が「日本の稚拙さをアピールする」ためという高度に戦略的なものだったのか、そもそも「よくわからないけど賞をもらったのは私のおかげ」と、とにかく自慢をしたかったのかは不明だが、ドヤ顔で「私が演説で発信した効果」と誇る賞でないことは確かだ。
これまでもイケメンフェイスで爽やかに聞こえのいいメッセージを発しながら、まるで実が伴っていない小泉環境相だが、今回のCOPでも石炭火力発電に対して具体的な言及がなかったことが受賞の一因とされている。
また、梶山弘志経産相が火力発電を維持する方針を打ち出したこともマイナスとなっている。
過去にも不名誉な受賞歴
実は日本が化石賞を受賞するのは初めてではない。
同賞は気候変動ネットワーク(Climate Action Network)という環境NGOをまとめる団体が主催するもので、賞にはCOPなどの会期中毎日発表される「本日の化石賞」と「年間化石賞」の2種類がある。
残念ながら、これまでも日本は度々化石賞を受賞している。
以下にその受賞理由をいくつかまとめてみた。
(参照:Climate Action Network International)
「昨日、12月11日は京都議定書の誕生日だった。しかし、京都が年を重ねる一方で、日本の交渉は成長する様子が見られない。(中略)日本よ、かわいそうなバースデーガールを置いていかないで!
我々は新しい政権が変化をもたらすと思っていたが、自民党と民主党、どっちが権力を持っているのだろう。今夜到着する小沢環境相が、なぜ日本の交渉が京都のように成熟してくれないか説明してくれるかもしれない!」(2009年)
「日本はこの日唯一『本日の化石賞』を受賞するという不名誉を被った。これは月曜日の国連気候会議で、自らの都市・京都で合意された議定書の継続を妨げたことによるものだ」(2010年)
震災から学んでいないのかとの指摘
「およそ7か月前、日本はかの国の歴史上、最も恐ろしい悲劇のひとつを経験した。日本はいまだに地震と津波による被害から復興している途中だ。福島の原発事故は原子力が安全でクリーンだという神話を破壊した。
それでも、同国は事故から大事な教訓を学べなかったようだ。日本はまたも原子力をCDM(クリーン開発メカニズム)に加えるという選択肢を捨てることを拒否した。また、インドもこれを支持した。つまり、日本は自国に多大な被害をもたらした技術を発展途上国に輸出し、収益をあげようとしているということだ」(2011年)
「日本は環境対策を強化するべきためのお金を発展途上国、特にインドネシアの石炭とガス発電所へ投資したことで、『本日の化石賞』を受賞した。気候変動の根元に気候変動ファイナンスを使うのには悪臭がする」(2014年)
「日本が汚い石炭政策を続けるなら、次々化石賞が舞い込むだろう。日本は汚い石炭ではなく、再生可能エネルギーに投資するべきだ」(2015年)
「日本はパリ協定を実行すると言っている。本当に? 日本はアメリカ政府とともに原子力と石炭火力を促進しようとしている。これは発展途上国で再生可能エネルギーを広めようという動きを妨げるものだ。日本は時代錯誤の石炭・原子力政策を変えるべきだ」(2017年)
セクシーな環境対策はどこへ
こういった受賞理由を見て「環境団体の言いがかりだ」と拒否反応を示してしまう読者もいるかもしれない。
しかし、当たり前だが受賞しているのは日本だけではない。
アメリカやカナダ、さらには気候変動対策に積極的な印象のある北欧諸国さえも受賞しているのが現実だ。
同賞は単に皮肉を込めてダメ出ししているだけではなく、経済規模や国際的な発信力も加味したうえで、期待されている役割を満たしてほしいと発破をかける側面も強いのだ。
それだけに、その趣旨を理解せずに堂々と受賞を誇ってしまうのは、環境問題に対しての意識がまるでないと言っているようなものだ。
本来、牽引する立場を期待されているのに、その土俵から自ら降りてしまう行為にほかならない。
石炭火力発電については口をつぐみながら、皮肉の込められた賞にトンチンカンなコメントを発してしまった小泉環境相。
残念ながら、その姿は世界から求められている“セクシー”な姿には程遠い……。
【HARBOR BUSINESS Online 2019年12月14日】
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