ビーガン料理でタキシード着回しなくてもパーティーを中止しろ!!
2020.02.10.18:00
【ビーガン料理にタキシード着回し、米ハリウッドで高まる環境意識】
【2月7日 AFP】ビーガン料理ばかりが並ぶ華やかなパーティーから、レッドカーペットでの衣装の着回しに至るまで、来るアカデミー賞(Academy Awards)でクライマックスを迎える米ハリウッドの今年の授賞式シーズンでは、二酸化炭素(CO2)排出量を削減する試みがこれまで以上に熱心に行われている。
だが、大物スターらが気候変動問題に大きな関心を寄せていることを歓迎する科学者らがいる一方で、飛行機で移動することの多い彼らが模範となり得るのか疑問に思う人々もいる。
1月に開催されたゴールデン・グローブ(Golden Globes)賞、映画俳優組合賞(Screen Actors Guild Awards)、放送映画批評家協会賞(Critics' Choice Award)のガラパーティーでは、セレブが集まるイベントで通常出されるステーキではなく、野菜中心のメニューが並んだ。
1月下旬に開催されたアカデミー賞候補者らの昼食会では、マイタケのローストと(乳製品を使わない)ビーガンチーズが提供された。
今月9日に開幕する授賞式では、「野菜が70%を占める」メニューが提供されるという。
俳優のホアキン・フェニックス(Joaquin Phoenix)さんは、ゴールデン・グローブ賞の授賞式でこうした料理を食べたのは初めてだと述べ、「勇敢で思いやりのある」措置だと大きく称賛した。
環境保護活動に熱心な俳優のレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)さんやマーク・ラファロ(Mark Ruffalo)さんらも、高く評価している。
スターらが勢ぞろいするイベントでは、不満を言う人はほとんどおらず、気象学者や環境活動家らもこうした傾向を歓迎している。
米科学者団体「憂慮する科学者同盟(Union of Concerned Scientists)」のブレンダ・エクワゼル(Brenda Ekwurzel)氏は、努力することは「ハリウッドにとって非常に重要だ」と話す。
人々を説得して食品選びを変えさせることは、CO2削減のための最も手っ取り早い方法の一つだという。
■プライベートジェットに乗って気候危機を訴える矛盾
気象学者のピーター・カルマス(Peter Kalmus)氏は、ゴールデン・グローブ賞の授賞式で招待客1500人のメニューを変えることで、同イベントのCO2排出量をおよそ10分の1に減らし、10~15トンのCO2排出量を削減できたはずだと指摘する。
たった一人の有名人が環境保護について取り上げるだけでも、波及効果によってその恩恵がより広範囲に及び、人々の意識を高めたり、政策に影響を与えたりすることさえあるとカルマス氏は言う。
だが、大々的に宣伝されたハリウッドのこの試みに、世界中から称賛の声が集まったわけではない。
多くのスターたちは偽善者との批判を浴びている。
その背景には、仏カンヌ(Cannes)や伊ベネチア(Venice)、カナダ・トロント、さらには米ユタ州パークシティー(Park City)など世界各地で行われる映画祭に参加するため、毎年多数の映画業界関係者らが乗り物を使って移動している現実がある。
「プライベートジェットに乗りながら、気象の緊急事態について声を上げるのは問題だ」とカルマス氏は指摘する。
セレブであるかどうかにかかわらず、気候問題への意識を高めようとする人は歓迎されるべきだが、最大の影響力を持つのは有言実行する人だとカルマスは付け足した。
カルマス氏の推定によると、ファーストクラスで年間2回往復した場合のCO2排出量は、12~24トンに上るという。
■フェニックスさんのタキシード着回しに嘲笑の声
大量のCO2が排出される映画制作では、有名俳優らが排出量削減を要求するのが最も効果的だとエクワゼル氏は話す。
「ゴールデン・グローブ賞授賞式の出席者のように力や資金を持つ人々が、CO2を大幅に削減する上で最も経済的影響力を持っている」と同氏は指摘する。
また、現状改善のための方法としては、撮影現場で再生可能エネルギー(電気)を使用することを挙げ、移動や撮影現場で出される食事の容器を問題点として指摘した。
一方で、こうした現状の中、一部のセレブらの善意が無にされてしまうこともあるのかもしれない。
ファッションデザイナーのステラ・マッカートニー(Stella McCartney)氏は、フェニックスさんが「無駄を減らすため授賞式シーズン中ずっと」同氏デザインの同じタキシードを着ると決めたことについて、ツイッター(Twitter)で喜びを表したが、一部の人々からは嘲笑の声が上がった。
ゴールデン・グローブ賞授賞式で司会を務めたリッキー・ジャーヴェイス(Ricky Gervais)さんは、「そんなの大したことじゃない。私は自分の靴下を繕っているし、他にも見てほしいな。私のパンツがどんな状態か」とコメントしている。
フェニックスさんのつましい努力によってCO2排出量はどのくらい削減されるのかカルマス氏に聞いたところ、同氏は「Tシャツとジーンズを着ている科学者にとっては難しい質問だ」としつつ、「私は排出量ゼロを目指している」と答えた。
映像は9日に開幕するアカデミー賞授賞式で提供予定の、野菜中心のメニュー。
1月31日撮影。(c)AFPBB News
【AFP BB NEWS 2020年2月7日】
普段から人並以上に二酸化炭素を排出している方々の「環境配慮自慢大会」という名の偽善行為!!
本当に、心の底から二酸化炭素排出量を削減したいと考えているならば…。
「映画祭は中止にしよう!!」
と、言いましょうよ!!
見せかけだけ…。
表面だけ…。
こういった偽善者には虫唾が走ります。
ちなみに自分は、二酸化炭素排出は悪なのか、善なのかはわからないという立場です。
【2月7日 AFP】ビーガン料理ばかりが並ぶ華やかなパーティーから、レッドカーペットでの衣装の着回しに至るまで、来るアカデミー賞(Academy Awards)でクライマックスを迎える米ハリウッドの今年の授賞式シーズンでは、二酸化炭素(CO2)排出量を削減する試みがこれまで以上に熱心に行われている。
だが、大物スターらが気候変動問題に大きな関心を寄せていることを歓迎する科学者らがいる一方で、飛行機で移動することの多い彼らが模範となり得るのか疑問に思う人々もいる。
1月に開催されたゴールデン・グローブ(Golden Globes)賞、映画俳優組合賞(Screen Actors Guild Awards)、放送映画批評家協会賞(Critics' Choice Award)のガラパーティーでは、セレブが集まるイベントで通常出されるステーキではなく、野菜中心のメニューが並んだ。
1月下旬に開催されたアカデミー賞候補者らの昼食会では、マイタケのローストと(乳製品を使わない)ビーガンチーズが提供された。
今月9日に開幕する授賞式では、「野菜が70%を占める」メニューが提供されるという。
俳優のホアキン・フェニックス(Joaquin Phoenix)さんは、ゴールデン・グローブ賞の授賞式でこうした料理を食べたのは初めてだと述べ、「勇敢で思いやりのある」措置だと大きく称賛した。
環境保護活動に熱心な俳優のレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)さんやマーク・ラファロ(Mark Ruffalo)さんらも、高く評価している。
スターらが勢ぞろいするイベントでは、不満を言う人はほとんどおらず、気象学者や環境活動家らもこうした傾向を歓迎している。
米科学者団体「憂慮する科学者同盟(Union of Concerned Scientists)」のブレンダ・エクワゼル(Brenda Ekwurzel)氏は、努力することは「ハリウッドにとって非常に重要だ」と話す。
人々を説得して食品選びを変えさせることは、CO2削減のための最も手っ取り早い方法の一つだという。
■プライベートジェットに乗って気候危機を訴える矛盾
気象学者のピーター・カルマス(Peter Kalmus)氏は、ゴールデン・グローブ賞の授賞式で招待客1500人のメニューを変えることで、同イベントのCO2排出量をおよそ10分の1に減らし、10~15トンのCO2排出量を削減できたはずだと指摘する。
たった一人の有名人が環境保護について取り上げるだけでも、波及効果によってその恩恵がより広範囲に及び、人々の意識を高めたり、政策に影響を与えたりすることさえあるとカルマス氏は言う。
だが、大々的に宣伝されたハリウッドのこの試みに、世界中から称賛の声が集まったわけではない。
多くのスターたちは偽善者との批判を浴びている。
その背景には、仏カンヌ(Cannes)や伊ベネチア(Venice)、カナダ・トロント、さらには米ユタ州パークシティー(Park City)など世界各地で行われる映画祭に参加するため、毎年多数の映画業界関係者らが乗り物を使って移動している現実がある。
「プライベートジェットに乗りながら、気象の緊急事態について声を上げるのは問題だ」とカルマス氏は指摘する。
セレブであるかどうかにかかわらず、気候問題への意識を高めようとする人は歓迎されるべきだが、最大の影響力を持つのは有言実行する人だとカルマスは付け足した。
カルマス氏の推定によると、ファーストクラスで年間2回往復した場合のCO2排出量は、12~24トンに上るという。
■フェニックスさんのタキシード着回しに嘲笑の声
大量のCO2が排出される映画制作では、有名俳優らが排出量削減を要求するのが最も効果的だとエクワゼル氏は話す。
「ゴールデン・グローブ賞授賞式の出席者のように力や資金を持つ人々が、CO2を大幅に削減する上で最も経済的影響力を持っている」と同氏は指摘する。
また、現状改善のための方法としては、撮影現場で再生可能エネルギー(電気)を使用することを挙げ、移動や撮影現場で出される食事の容器を問題点として指摘した。
一方で、こうした現状の中、一部のセレブらの善意が無にされてしまうこともあるのかもしれない。
ファッションデザイナーのステラ・マッカートニー(Stella McCartney)氏は、フェニックスさんが「無駄を減らすため授賞式シーズン中ずっと」同氏デザインの同じタキシードを着ると決めたことについて、ツイッター(Twitter)で喜びを表したが、一部の人々からは嘲笑の声が上がった。
ゴールデン・グローブ賞授賞式で司会を務めたリッキー・ジャーヴェイス(Ricky Gervais)さんは、「そんなの大したことじゃない。私は自分の靴下を繕っているし、他にも見てほしいな。私のパンツがどんな状態か」とコメントしている。
フェニックスさんのつましい努力によってCO2排出量はどのくらい削減されるのかカルマス氏に聞いたところ、同氏は「Tシャツとジーンズを着ている科学者にとっては難しい質問だ」としつつ、「私は排出量ゼロを目指している」と答えた。
映像は9日に開幕するアカデミー賞授賞式で提供予定の、野菜中心のメニュー。
1月31日撮影。(c)AFPBB News
【AFP BB NEWS 2020年2月7日】
普段から人並以上に二酸化炭素を排出している方々の「環境配慮自慢大会」という名の偽善行為!!
本当に、心の底から二酸化炭素排出量を削減したいと考えているならば…。
「映画祭は中止にしよう!!」
と、言いましょうよ!!
見せかけだけ…。
表面だけ…。
こういった偽善者には虫唾が走ります。
ちなみに自分は、二酸化炭素排出は悪なのか、善なのかはわからないという立場です。
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