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オリンピック規約に「不倫禁止」が入っているの??

2020.10.18.18:00

【選手村でコンドーム配布、なのに瀬戸大也を処分の怪】

『「配偶者以外との性交渉」が問題なら、選手村の実態はどうする?』

(作家・ジャーナリスト:青沼 陽一郎)

 競泳で唯一、東京オリンピック代表が内定していた瀬戸大也の不倫問題で、日本水泳連盟は処分を下した。
13日に臨時の常務理事会を開き決定している。

 年内の活動停止――。
スポーツマンシップに反したこと、日本水連など関係団体の名誉を著しく傷つけたことが、「競技者資格規則」に違反したとされた。

 これで年内の日本水泳連盟の公式大会への出場、強化合宿、海外遠征への参加ができなくなる。
出場を検討していたとされる10〜11月の競泳国際リーグ(ブダペスト)、12月の日本選手権は出場できない。

 また、スポーツ振興基金助成金の今年下半期の推薦も停止。
日本水泳連盟と日本オリンピック委員会(JOC)の教育プログラムを受講する。


国際競技の現場では選手に大量のコンドームが配られているのだが

 瀬戸は、平日の昼下がり、都内の自宅から高級外車で近くのコンビニエンスストアまで移動すると、そこで女性と合流。
そのままラブホテルに直行してふたりで過ごすと、またもとのコンビニで別れて帰宅。
すぐに国産車に乗り換えると、ふたりの子どもを迎えに保育園に向かった。
その一部始終が写真付きで先月、週刊誌で報じられていた。
瀬戸は2017年に飛び込み選手だったいまの夫人と結婚している。
ホテルに入ったのは、それとは別の女性だ。

 これがきっかけで、ANAの所属契約が解除。
夫婦で出演していた「味の素」の広告出演契約も解除された。

 サポート企業は、何よりも選手や対象者のイメージを重視する。
その対応は当然だろう。
だが、騒動の余波はそれだけでは済まなかった。
瀬戸自身から日本オリンピック委員会「シンボルアスリート」と、東京五輪競泳日本代表主将の辞退を申し入れ、了承されている。

 それでも、今回の処分でも、昨夏の世界選手権で金メダルを獲得して内定した、東京オリンピック代表は維持された。

 とはいえ、この時期の活動停止の処分や経済的な損失の痛手は大きい。
無論、練習は続けられるが、その場所を確保できるのかも疑問だ。
肉体的にも、精神的にも、来年に延期された東京オリンピックで金メダルを期待できるだけのコンディションを維持できるのだろうか。
艶めかしい不倫現場を報じられて、裸で競技する選手に応援が集まるだろうか。

 かく言う私も、高校時代には水泳で全国高校総体や国民体育大会の出場経験がある。
まったく競泳と疎遠でもない。
それだけに残念だ。

 いや、それ以上に、今回の日本水泳連盟の処分には、奇妙な違和感を覚える。
逆に言えば、国際競技の実態に照らして、どうしても相容れない事情がひとつ浮かんでくる。

 オリンピック、パラリンピックでは毎回、あるいは大きな国際競技大会では、コンドームが無料で、それも大量に配布されていることだ。


リオでは45万個、平昌では11万個

 瀬戸も出場した前回のリオデジャネイロ大会では、約45万個が配られている。
新種目による選手の増員で、東京大会ではそれ以上の数が必要になるとも予測されていた。
そこに期待を寄せる国産メーカーもある。

 もともとは、HIV感染予防が目的で1988年のソウル大会からはじまった。
当時は約8500個だったが、2000年のシドニーでは12万個、08年の北京でも10万個が配られた。
12年のロンドンも10万個。前回大会は現地でのジカ熱の流行もあって大幅に増えた。


 日本で開催された1998年の長野冬季オリンピックでも配布されている。
この時、国内業界トップのオカモトは3〜5万個を寄付。
業界2位の相模ゴム工業は2万個を提供。
この時に登場したのが「サガミオリジナル」と呼ばれるポリウレタン製の今までにない薄型のもので、日本独自の技術が結集したものだった。

 2年前の平昌大会では、選手村や競技会場のトイレ、洗面所、医務室、プレスセンターなどで箱やかごに入れられて、冬季大会史上最多の11万個が配布されていたという。

 一応は「性感染症予防のプロモーション」という建前があるのだが、それにしては数が多すぎる。
つまりそれだけの需要があるということなのだ。
お土産に持ち帰ることもあるとしても、その場で必要のないものをわざわざ置いておくこともない。

 海外メディアでは、あちらこちらで行為に及んでいるとするオリンピック選手の証言を披露しているものもある。
若くて血気盛んな世界のトップアスリートたちの集まる場所では、それだけ性交渉も活発になる。
だったら、それが犯罪でもない限り、選手や関係者同士が欲情をコントロールできないことを前提に、感染症予防対策を優先してあらかじめコンドームを置いておく、という考え方が基本にある。


瀬戸に課せられるのはどんな教育プログラムなのか

 独身同士ならいいだろう、といっても節操がない。
伴侶を持つ選手はわきまえているとも言い切れない。
そんなことをいちいちチェックはできなし、それよりも感染症予防を念頭においた対策で、構ってはいられない。
日本の貞操観念なんてぶっ飛んでいると言っても過言ではない。
そこで日本のアスリートたちも闘っている。

 それがオリンピックの実態だ。
新型コロナウイルスで延期がなければ、東京オリンピックでも同じ措置がとられたはずだ。

 そこへきて日本の競技団体の説く「スポーツマンシップ」とはなにを指すのだろうか。
JOCの「教育プログラム」とは、なにを教えるのだろうか。

 瀬戸が問題視された一番の原因が不倫だったとしても、一方でオリンピック施設にコンドームを大量配布し、実質的に“解放区”のようにしていることに疑問を差し挟む余地はないのだろうか。


 筋を通すのだとしたら、せめて東京オリンピックの関連施設には「不倫絶対禁止」の張り紙ぐらいすべきだろう。
それを破れば、日本の週刊誌が写真付きで暴露を狙っていることも言い含めて。


【JBプレス 2020年10月15日】

面白い記事ですね…。
瀬戸選手の活躍は、正直難しいのだろうなあ、と思います。
もしかしたら、出場しないこともあるのでは…。
一人のスター選手の選手生命を、マスコミが奪ってしまう可能性があるということ。

不倫報道が、視聴率を上げるためのネタになってしまったことが、何よりも最大の原因。
天才アスリートが、そういったお昼のワイドナショーのために潰されたということ。
残念です…。





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