映画「サンダーボルト」は必見のロードムービー!
2017.01.03.18:00
アイダホの麦畑を、牧師が必死で走ります。
その後を追うスーツ姿の男が銃を発砲します。
牧師は通りかかった車に助けを求めます。
車を運転していた男はスーツの男を軽く撥ね、いやいやながら牧師を車に乗せます。
このファーストシーンが映画「サンダーボルト」の基調音です。
広々としていて、どこかのんびりしています。
派手なアクションはありますが、間抜けな味もあるのです。
当時のマイケル・チミノ(監督・脚本)は、一味違った作家でした。
牧師に扮していたのはサンダーボルト(クリント・イーストウッド)という泥棒です。
彼を追っていたのは、金を持ち逃げされたと勘違いしたかつての仲間レッド(ジョージ・ケネディ)です。
その後、サンダーボルトが途中で出会う若者はライトフット(ジェフ・ブリッジス)という風来坊のチンピラ。
結局この3人は、元の仲間グディを加えて金庫破りを画策します。
それも以前の犯行を再現しようとするもの。
山と霧が大好きなマイケル・チミノ監督は、砂ぼこりを舞い上がらせた広大な空間をたっぷりと見せてくれます。
といっても、マイケル・チミノ監督は、アメリカン・ニューシネマの得意技だった反抗精神などを描こうとはしません。
後年のマイケル・チミノ監督らしからぬ軽い作風ではありますが、軽薄感はなく、映画の見せ方を心得たカメラワークが、随所に画面の端々からもうかがえます。
ハリウッドの巨匠と成りながら、作品数が少ない監督のデビュー作として貴重な一本といえます。
その後を追うスーツ姿の男が銃を発砲します。
牧師は通りかかった車に助けを求めます。
車を運転していた男はスーツの男を軽く撥ね、いやいやながら牧師を車に乗せます。
このファーストシーンが映画「サンダーボルト」の基調音です。
【広大な空間と独特な気分を味わう】
広々としていて、どこかのんびりしています。
派手なアクションはありますが、間抜けな味もあるのです。
当時のマイケル・チミノ(監督・脚本)は、一味違った作家でした。
牧師に扮していたのはサンダーボルト(クリント・イーストウッド)という泥棒です。
彼を追っていたのは、金を持ち逃げされたと勘違いしたかつての仲間レッド(ジョージ・ケネディ)です。
その後、サンダーボルトが途中で出会う若者はライトフット(ジェフ・ブリッジス)という風来坊のチンピラ。
結局この3人は、元の仲間グディを加えて金庫破りを画策します。
それも以前の犯行を再現しようとするもの。
山と霧が大好きなマイケル・チミノ監督は、砂ぼこりを舞い上がらせた広大な空間をたっぷりと見せてくれます。
といっても、マイケル・チミノ監督は、アメリカン・ニューシネマの得意技だった反抗精神などを描こうとはしません。
後年のマイケル・チミノ監督らしからぬ軽い作風ではありますが、軽薄感はなく、映画の見せ方を心得たカメラワークが、随所に画面の端々からもうかがえます。
ハリウッドの巨匠と成りながら、作品数が少ない監督のデビュー作として貴重な一本といえます。
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