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映画「アウトロー」は南北戦争後のアメリカを描いた西部劇!

2017.01.05.18:00

背筋を伸ばして馬にまたがり、西日を受けてまぶしそうに眼を細め、唇を結んで銃の引き金を絞るといった姿は、孤独で美しく、しかもクリント・イーストウッドによく似あいます。
このイメージは「荒野の用心棒」で確立させて以来、クリント・イーストウッド自身もそれを意図的に表現してきたものと思われます。

【復讐鬼がとりもどす柔らかな情感】




クリント・イーストウッドが扮するジョージー・ウェイルズはミズーリ州の農夫です。
南北戦争の末期、ジョージーは目の前で妻子を虐殺されるのです。
家族の命を奪ったのは、北軍についていたレッドレッグスという、ならず者の一団です。
ジョージーはゲリラ集団に加わって戦いますが、北軍に降伏した集団は、大半が粛清されてしまいます。

となると、ジョージーはワンマンアーミーとして戦わざるを得なくなります。
復讐を心に誓いつつ、ジョージーはおたずね者として追われます。
しかも追われる途中で、彼に仲間が増えていくのです。
それも、インディアンの老いた酋長や弱々しい母娘といった、あまりあてにできない同伴者です。
この映画の隠し味は、復讐を遂行していくジョージーは一方で、少しずつ柔らかな情感を取り戻していくところです。
このプロセスが復讐鬼に微妙なふくらみをもたらすのです。

アメリカ合衆国建国200周年記念映画で、クリント・イーストウッド監督の第5作目。
共演にソンドラ・ロック、ジョン・バーノン、チーフ・ダン・ジョージ。
脚本は「ライト・スタッフ」「存在の耐えられない軽さ」のフィリップ・カウフマン。






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