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映画「突破口!」ギャングアクション映画の王道!

2017.01.15.18:00

一匹狼の犯罪者が、知恵と度胸を武器に巨大な組織に戦いを挑みます。
ダビデとゴリアテの故事を引き合いに出すまでもなく、このパターンはいつの時代もアクション映画の王道を行くものといってもよいかもしれません。

【敵をも観客をもあざむく機略】




「ダーティハリー」に次いでドン・シーゲル監督が撮った「突破口!」も、迷うことなくこの王道を進んだ娯楽映画の佳作だと思います。
舞台は1970年代のニューメキシコ州です。
主人公は窃盗が常習の小悪党チャーリー・ヴァリック(ウォルター・マッソー)です。
そんなチャーリー・ヴァリックが、数人の仲間とともに小さな銀行を襲撃します。
そこで奪ったカバンの中には、75万ドルを超える法外な金が詰まっていたのです。
ところが、銀行側の公表した被害額は1,300ドル。

これには裏が・・・・・と首をひねる間もなく、チャーリー・ヴァリック一派にはマフィアの手が伸びるのです。
モリー(ジョー・ドン・ベイカー)と名乗る凄腕の大男が町に乗り込み、その金の奪回に取り掛かるのです。

この映画の楽しさは、そんなモリーを迎え撃つチャーリー・ヴァリックの機略にあります。
敵をあざむき、周囲をあざむき、さらには味方をあざむき、ついでに観客をもあざむく抜け目のなさは凄いです。
その周到な作戦と小気味よい行動は容易に先を読むことができませんし、いま再び鑑賞したとしても十分にスリルを味わえます。
それをもたらしているのは、表情を抑えたウォルター・マッソーの演技と、説明を極力削り落としたドン・シーゲル監督の演出術だと思います。







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