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映画「牛泥棒」1943年の作品で日本では劇場未公開!

2017.01.16.18:00

ある本によれば、アメリカ史上、私刑の数が最も多かったのは1892年の231件だそうです。
時代はまだ混沌としていたのでしょう。
年表を見ますと、その前年には、カーネギー・ホールが開設されている一方、コロラド州パイクス・ピークがゴールドラッシュで賑わっています。
西部の開拓地が、町の形を固めつつあったのもこの時期です。

【若さと陰翳で描く西部開拓時代】




「牛泥棒」は1885年のネヴァダ州で実際に起こった事件をもとにしています。
住民の牛が3人組に盗まれ、持ち主が殺されたという話を聞いて、町民たちは臨時の捜索隊を組織します。
そして捜索隊は3人組を捕まえます。
無実を主張する彼らを前に、町民の意見は割れるのです。
縛り首にするべきか、法の裁きに委ねるべきか・・・。

西部劇と社会ドラマの同居という形をとりながら、監督のウィリアム・ウェルマンはその力量で映画をつくりあげました。
説明を省いた語り口と、全体的な緊迫感。
ですが、何より注目すべきなのは、人物造形です
狂言まわし役のヘンリー・フォンダはもとより、残忍な大佐に扮したフランク・コロイヤや、穏健派町民を演じるハリー・ダヴェンポート、さらには3人組の一員に扮したアンソニー・クインなど、忘れがたい印象を残す演技は素晴らしいです。
この話の内容から「十二人の怒れる男」を連想するする人もいるかもしれませんが、この映画の若さと陰翳は、それとは一線を画するものです。
ちなみに、クリント・イーストウッドは、この映画を「もっとも好きな映画の一本」に挙げています。







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