映画「裏窓」リメイクされるほどの名作サスペンス!
2017.01.27.18:00
「覗き」と「映画」には、切っても切れない関係があると思うのです。
そもそも、観客の姿は登場人物には見えていないのですから、観客は登場人物を覗いているといいってもよいのでは・・・。
つまり映画の登場人物は、無防備な姿を観客にさらしている・・・、どこかよこしまで淫らな感じが漂うような・・・。
アルフレッド・ヒッチコック監督の「裏窓」はそういった上記の構造を最大限に活用しています。
主人公のジェフ(ジェームズ・スチュアート)は左足を骨折したカメラマンです。
退屈をもてあました彼は、中庭をはさんでアパートの反対側の棟に暮らす人々の生活を覗き始めるのです。
孤独な中年女、セクシーなバレリーナ、べたべたの新婚夫婦・・・・・さまざまな住民に混じって、どこか粗暴なセールスマン(レイモンド・バー)の姿も見えます。
そしてジェフは、セールスマンがその妻を殺害したのではないかと疑いはじめます。
小宇宙のような完璧な設定のもと、ヒッチコック監督は、ジェフの視線と観客の視線を一体化させていくのです。
ジェフは、恋人のリザ(グレース・ケリー)や看護婦のステラ(セルマ・リッター)の協力を得て謎の核心に迫ります。
が、こちら側を見返すはずがなかった覗きの対象が、意外な行動に出た瞬間、観客はジェフとともに・・・・・。
ヒッチコック監督は、舌を巻くような語り口でこの映画を撮り上げています。
自分自身の説明や解釈などを投げ捨て、外部のできごとのみ興味を炎上させ続けること。
それこそが娯楽映画なのではないでしょうか。
ヒッチコック監督は、そういったことを誰よりも強く認識していた人なのだと思います。
1954年の映画です。
そもそも、観客の姿は登場人物には見えていないのですから、観客は登場人物を覗いているといいってもよいのでは・・・。
つまり映画の登場人物は、無防備な姿を観客にさらしている・・・、どこかよこしまで淫らな感じが漂うような・・・。
【小宇宙のように完璧な設定】
アルフレッド・ヒッチコック監督の「裏窓」はそういった上記の構造を最大限に活用しています。
主人公のジェフ(ジェームズ・スチュアート)は左足を骨折したカメラマンです。
退屈をもてあました彼は、中庭をはさんでアパートの反対側の棟に暮らす人々の生活を覗き始めるのです。
孤独な中年女、セクシーなバレリーナ、べたべたの新婚夫婦・・・・・さまざまな住民に混じって、どこか粗暴なセールスマン(レイモンド・バー)の姿も見えます。
そしてジェフは、セールスマンがその妻を殺害したのではないかと疑いはじめます。
小宇宙のような完璧な設定のもと、ヒッチコック監督は、ジェフの視線と観客の視線を一体化させていくのです。
ジェフは、恋人のリザ(グレース・ケリー)や看護婦のステラ(セルマ・リッター)の協力を得て謎の核心に迫ります。
が、こちら側を見返すはずがなかった覗きの対象が、意外な行動に出た瞬間、観客はジェフとともに・・・・・。
ヒッチコック監督は、舌を巻くような語り口でこの映画を撮り上げています。
自分自身の説明や解釈などを投げ捨て、外部のできごとのみ興味を炎上させ続けること。
それこそが娯楽映画なのではないでしょうか。
ヒッチコック監督は、そういったことを誰よりも強く認識していた人なのだと思います。
1954年の映画です。
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