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映画「サイドウェイ」ワインと俳優の演技に大注目のロードムービー

2017.02.07.18:00

フィニッシュの長い映画です。
豊かに描きこまれた細部を楽しみながら、じっくりと余韻に浸ることができます。
「サイドウェイ」は楽しいです。
センチメンタルで、常識にとらわれず、奥に秘められた複雑な味わいがあとからじわりとにじみ出てきます。
余韻が長いのは、登場人物が深みのある存在として描かれているからではないでしょうか。

【にじみ出た味わいがあとを引きます】




ふたりの中年男には負け癖がついています。
マイルス(ポール・ジアマッティ)は小説家を志しながら高校の国語教師に甘んじ、ジャック(トーマス・ヘイデン・チャーチ)は10年前のテレビドラマに出たことが女を口説く武器になっているのです。

その一方で、マイルスはワインの目利きです。
女にも小説にも尻込みしているのに、ことワインの話になると、彼は自信にあふれます。
正確で緻密で雄弁で、自身を「傷つきやすいが偉大なワインを生むピノ・ノワール」になぞらえます。
大きな馬鹿犬のようなジャックも、無神経で下劣な行動の陰に静かな絶望を潜ませます。

そんな彼らを、監督のペインはカリフォルニアのワイン・カントリーに放つのです。
強すぎるほどの陽光を浴び、ふたりの中年女に出会って、男たちは高揚と失態を繰り返します。
舞い上がってはしくじり、喜んではしょげてしまうのです。

それにしても、寛容と辛辣を同居させるペイン監督のテクニックは素晴らしいと思います。
登場人物はその情感をとてもこまやかにすくい上げられる一方で、異様におかしな行動の渦に突然叩き込まれます。
一見矛盾を感じるのですが、それが余韻の長い味を出しているのではないでしょうか。
4人の俳優のアンサンブルに驚き、ワインを楽しみながら何度も腹を抱えて笑いました。
「サイドウェイ」はあとを引きます。

2004年の映画です。






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