映画「ヴェラクルス」バート・ランカスターが素敵です!
2017.02.16.18:00
あれが「ワニ笑い」と呼ばれるものであることは、この映画で初めて知りました。
いきなり何を、と思われる方は多いと思いますが、あ、あれか、とうなずいてくださる方も少なくないのではないでしょうか。
そう、「ヴェラクルス」の主役のひとりジョー・エリン(バート・ランカスター)が前歯を剝き出してニヤリと笑う、あの顔のことなのですね。
ジョーは、数分に一回の割合でこの表情を見せてくれます。
この映画が「漫画的西部劇」の走りと評された理由のひとつは、ここにあるのかもしれません。
話の筋はもちろん単純です。
舞台は南北戦争直後のメキシコです。
政府軍と革命軍が戦いに明け暮れる混乱を金儲けの種と考え、アメリカ人の無宿者がこの土地に流れ込んで来るのです。
その中には、ワニ笑いのジョーや初老の南部男ベン(ゲイリー・クーパー)も混じっています。
やがて彼らは、政府軍の依頼で伯爵夫人(デニーズ・ダーセル)の乗った馬車を港町ヴェラクルスまで護衛していくことになります。
しかし、話にはどうやら裏がありそうな雰囲気。
泥に刻まれる馬車のわだちも、なぜか異様に深い・・・・・。
というわけで、「男の戦い」の名手ロバート・アルドリッチ監督は、傭兵ものや用心棒ものの定石を踏まえつつ、この作品をしっかりした娯楽映画に仕上げました。
誰が敵で誰が味方だかよくわからず、だましと裏切りが交錯するあたりは、アクション映画の急所を外していないといってもよいかもしれません。
ワイド画面の特色をいかしたアーネスト・ラズロの撮影も、鋭いせせこましくない動きをよくとらえているのではないでしょうか。
1954年のアメリカ映画です。
いきなり何を、と思われる方は多いと思いますが、あ、あれか、とうなずいてくださる方も少なくないのではないでしょうか。
そう、「ヴェラクルス」の主役のひとりジョー・エリン(バート・ランカスター)が前歯を剝き出してニヤリと笑う、あの顔のことなのですね。
ジョーは、数分に一回の割合でこの表情を見せてくれます。
この映画が「漫画的西部劇」の走りと評された理由のひとつは、ここにあるのかもしれません。
【だましにも「ワニ笑い」も楽しめる】
話の筋はもちろん単純です。
舞台は南北戦争直後のメキシコです。
政府軍と革命軍が戦いに明け暮れる混乱を金儲けの種と考え、アメリカ人の無宿者がこの土地に流れ込んで来るのです。
その中には、ワニ笑いのジョーや初老の南部男ベン(ゲイリー・クーパー)も混じっています。
やがて彼らは、政府軍の依頼で伯爵夫人(デニーズ・ダーセル)の乗った馬車を港町ヴェラクルスまで護衛していくことになります。
しかし、話にはどうやら裏がありそうな雰囲気。
泥に刻まれる馬車のわだちも、なぜか異様に深い・・・・・。
というわけで、「男の戦い」の名手ロバート・アルドリッチ監督は、傭兵ものや用心棒ものの定石を踏まえつつ、この作品をしっかりした娯楽映画に仕上げました。
誰が敵で誰が味方だかよくわからず、だましと裏切りが交錯するあたりは、アクション映画の急所を外していないといってもよいかもしれません。
ワイド画面の特色をいかしたアーネスト・ラズロの撮影も、鋭いせせこましくない動きをよくとらえているのではないでしょうか。
1954年のアメリカ映画です。
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