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映画「ギャング・オブ・ニューヨーク」!親子の愛も!

2017.03.02.18:00

映画の舞台はニューヨークのファイブ・ポインツです。
いうまでもなく、現在、この地名は残っていません。
ですが、映画が始まって間もなく、地名の由来が明かされます。
ここで交差する5本の通り。
その名を聞けば、マーティン・スコセッシ作品の愛好者であればお気づきの人がいるかもしれません。

【混沌を生きたまま組織する】




そうです、ここはマーティン・スコセッシ監督の傑作「ミーン・ストリート」や「グッド・フェローズ」で描かれた場所とほぼ重なるのです。
もちろん、時代は異なります。
「ギャング・オブ・ニューヨーク」で描かれる時代は19世紀です。
最初のシーンは1846年の抗争で、最後のシーンは1860年の暴動です。
その間にはディケンズやデュマの小説を連想させる欲望と復讐の物語が煮え立つのです。
復讐を心に誓うのは、抗争で父を殺されたアムステルダム(レオナルド・ディカプリオ)です。
父の仇は、街を牛耳るビル・ザ・ブッチャー(ダニエル・デイ=ルイス)。
ですが、ふたりの間には親子のような感情が芽生えるのです。

アメリカに「建国の父」がいたのなら、「建国のならず者」がいたとしてもおかしくありません。
そんな彼らの群像を、マーティン・スコセッシ監督は古典的かつ大胆なタッチで叙事詩に練り上げていきます。
コンピューター・グラフィック処理に背を向け、大がかりなセットと大量のエキストラを使いこなした映像の迫力は、やはりただならないものがあります。

その底にあるのは、混沌や錯乱を生きたまま組織しようとする彼の冒険精神なのかもしれません。
冒頭の抗争シーンを見て、驚きました。
話のほころびは散見されますが、こんな荒技を使える監督は他にいないのかもしれません。

2002年のアメリカ映画です。






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