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映画「スター・ウォーズ/エピソード3・シスの復讐」!ベイダーの誕生!

2017.03.04.18:00

巨大な円環が完成しつつあるからといって拍手するほど、自分はこの連作の熱心な観客ではありません。
サイエンス・フィクションのスペース・オペラはもともと苦手ですし、特殊効果やCGをフル活用した空中戦の描写にも、それほど興奮したことがありません。
それでも自分は、「スター・ウォーズ/エピソード3・シスの復讐」を楽しむことができました。
なにしろここでは、「究極の悪役」ダース・ベイダーの誕生秘話が語られているのです。

【「暗黒」の斜面をずり落ちる美青年】




この作品は、1977年に公開された「スター・ウォーズ」第1作の前史を担います。
愛すべき共和国が凶悪な帝国変貌し、純情で勇敢な美青年アナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)が悪と冷血の化身ダース・ベイダーへと転生していく過程・・・・・これはスリリングにならざるを得ないです。

なかでもジョージ・ルーカス監督が力をこめて描いたのは、暗黒の斜面をずり落ちていくアナキンの姿だと思います。
心に生じた不安と恐怖の種子が、悪魔的な政治家(イアン・マクダーミッド)の悪知恵によって増幅され、彼のみならず騎士団の崩壊をも招いて悲劇的展開に。
ここでジョージ・ルーカス監督は、いままでの定番だった空中戦や念力勝負を極力抑え、肉体と肉体がぶつかりあう刀剣による戦いをたっぷりと盛り込んでいます。

これは、うまい選択だったのではないでしょうか。
正直な話、台詞にもう少し深みが伴い(「私につかぬ者は私の敵だ」とか「誇り高ければ過ち多し」とかいった寒い型通りの台詞が頻発します)、ヘイデン・クリステンセンの演技にあとひとつまみの陰影が伴えば、この物語はもっと説得力を増していたかもしれません。

ですが、ないものねだりは控えます。
ジョージ・ルーカス監督は、みずからが作り上げた夢の遊園地の深層に「暗黒の力」を埋め込みました。
意外に渋いこの美技によって「シスの復讐」はさらなる価値を高めたのではないでしょうか。

2005年のアメリカ映画です。






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