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映画「恋愛専科」!イタリア旅行が楽しめる!

2017.03.05.18:00

この映画に貧乏人はひとりも出てきません。
舞台は1960年代初めのローマで、登場人物は若くて裕福なアメリカ人の男女です。
小奇麗なカジュアルウェアに身を包んだ彼らは、絵葉書のなかを泳ぎまわります。

【裕福な若者が絵葉書の中を】




こんなふうに紹介すると、それだけでうんざりしてしまう人も出てくるかもしれませんね。
ですが、心配ご無用です。
お気楽なテレビの連続メロドラマに似ていることは否めませんが、「恋愛専科」は神経にさわる調味料の使用を極力抑えています。
「不快ではない凡庸」とはこういうタッチを指すのではないでしょうか。

物語のヒロインは、女子大の図書館員暮らしにうんざりしたプルーデンス(スザンヌ・プレシェット)です。
自由と冒険をもとめて彼女はローマへ旅立ちます。
そこで出会ったのは、粋な中年男(ロザノ・ブラッツィ)とアメリカ人学生のドン(トロイ・ドナヒュー)でした。
しかしドンには、妖艶な年上の恋人(アンジー・ディッキソン)がいるのです。

こうなると話の展開は容易に読めそうなものですが、監督のデルマー・デイヴィスは不思議な方向にハンドルを切ります。
恋のさやあてもそこそこに、主人公たちは楽しい観光旅行をはじめるのです。
朗々と歌い上げられる「アルディラ」をバックに、プルーデンスとドンは、ボマルツォやアレッツォやピサの斜塔やマジョーレ湖を周遊します。
俯瞰や望遠を生かしたその画面は、実にわかりやすいイタリア観光案内の趣を呈します。
実はこの監督は、西部劇を撮っていたころもクレーン・ショットの画面を入れるのが得意だったそうです。

1962年のアメリカ映画です。






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