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映画「ロッキー」!無名俳優だったスタローンの出世作!

2017.03.06.18:00

話は、最初から最後までお約束です。
潜在能力をもちながらくすぶっていたボクサーが、幸運と愛の力に支えられて世界王者に挑戦する機会を与えられるのです。
小説であれ劇画であれ、この設定は繰り返し使われているといって過言ではないのでは。
にもかかわらず、「ロッキー」は、ある種の原型となりました。
「8Mile」(エイトマイル)は「ロッキーのラップ版」といわれました。
ついで公開された「シービスケット」は「ロッキーの競馬版」と呼ばれました。

【観客を主人公に同化させる】




映画の舞台は1975年のフィラデルフィアです。
季節は秋から冬にかけて。
主人公のロッキー・バルボア(シルベスター・スタローン)は30歳のボクサーです。
素質を生かせぬまま、彼はボクサーとしての峠を越そうとしているのです。
チンケな高利貸しの取り立て屋をして生計を立て、高架鉄道脇のジムで惰性的に練習し、場末のリングで1試合40ドルを稼ぐのです。

つまり、彼の世界は小さいのです。
描写も、一貫してブルーカラーの世界にこだわります。
さびれた工場、スラム、いじけた酒場、狭いアパート。
友人も恋人(タリア・シャイア)もその世界の一員なのです。
ところがある日、おとぎ話が空から降ってきます。

この「お約束」に世界が興奮したのは、観客を主人公に同化させることに成功したからではないでしょうか。
潜在能力、低迷、反撃、愛情、勇気・・・・・だれの人生にもからむ要素をたっぷり盛り込み、「次はあなたの番だ」と本気でささやきかける構造。
事実シルベスター・スタローンは、何年もかけてこの脚本を売り、一発でアメリカン・ドリームを実現させたのです。

1976年のアメリカ映画です。






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