映画「サンセット大通り」!名匠ビリー・ワイルダー監督の傑作!
2017.03.12.18:00
デヴィッド・リンチの傑作「マルホランド・ドライブ」を見て、自分が真っ先に思い出した映画は「サンセット大通り」でした。
いうまでもないのですが、ふたつの物語はほとんど似ていません。
にもかかわらず、両者の放つ匂いには共通点がいくつもあると思います。
なかでも強烈なのは、魔都ハリウッドの妖しい匂いです。
つぎに印象的なのは怪談の匂いです。
さらにつけくわえるのであれば、辛辣なブラックユーモアの匂いも両者はともに漂わせていると思います。
話の設定だけを見るのであれば「サンセット大通り」は「ドラキュラの娘」という1930年代のホラー映画に近いと思います。
世を捨てた女と忠実な召使いが古城にこもり、それに迷い込んでくる男をいけにえに仕立てるという構造は、「サンセット大通り」の人間関係を彷彿させるものではないでしょうか。
それにしても、グロリア・スワンソンが演じるノーマ・デズモンドの不気味さは映画史上に燦然と輝くものだと思います。
16歳でスターになり、トーキー時代の到来とともに世間から忘れ去られ、むなしい願いと知りつつも復活の夢をいだきつづけ、やがて狂気の淵に吞まれていく50歳の女優。
まるで自身の一部を鏡に映したようなノーマ・デズモンドの役を、グロリア・スワンソンは腹を据えてつくりあげました。
現実の彼女も、18歳でデビューして37歳で引退し、何度かの長い空白を経てこの作品で映画に復帰しているのです。
公開当時の年齢は53歳です。
最後の出演作が「エアポート75」だったことや、1976年に6度目の結婚をして長寿をまっとうしたことは意外に知られていません。
1950年のアメリカ映画です。
いうまでもないのですが、ふたつの物語はほとんど似ていません。
にもかかわらず、両者の放つ匂いには共通点がいくつもあると思います。
なかでも強烈なのは、魔都ハリウッドの妖しい匂いです。
つぎに印象的なのは怪談の匂いです。
さらにつけくわえるのであれば、辛辣なブラックユーモアの匂いも両者はともに漂わせていると思います。
【映画史上に燦然と輝く不気味さ】
話の設定だけを見るのであれば「サンセット大通り」は「ドラキュラの娘」という1930年代のホラー映画に近いと思います。
世を捨てた女と忠実な召使いが古城にこもり、それに迷い込んでくる男をいけにえに仕立てるという構造は、「サンセット大通り」の人間関係を彷彿させるものではないでしょうか。
それにしても、グロリア・スワンソンが演じるノーマ・デズモンドの不気味さは映画史上に燦然と輝くものだと思います。
16歳でスターになり、トーキー時代の到来とともに世間から忘れ去られ、むなしい願いと知りつつも復活の夢をいだきつづけ、やがて狂気の淵に吞まれていく50歳の女優。
まるで自身の一部を鏡に映したようなノーマ・デズモンドの役を、グロリア・スワンソンは腹を据えてつくりあげました。
現実の彼女も、18歳でデビューして37歳で引退し、何度かの長い空白を経てこの作品で映画に復帰しているのです。
公開当時の年齢は53歳です。
最後の出演作が「エアポート75」だったことや、1976年に6度目の結婚をして長寿をまっとうしたことは意外に知られていません。
1950年のアメリカ映画です。
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