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映画「地獄の英雄」!メディアの実態・醜くさをあばく!

2017.03.13.18:00

一般的にはコメディの巨匠と思われていますが、ビリー・ワイルダー監督の真価は別の分野でこそ発揮されたのではないでしょうか。
「深夜の告白」や「サンセット大通り」といった虚無的・悲観的な指向性を持つ犯罪映画の傑作を見返すたびに、そう思います。
「地獄の英雄」もそんな1本です。
知名度はあまり高くないし、どちらかといえば社会派的な表情をまとってはいるものの、この映画にはビリー・ワイルダー監督特有の辛辣な観察がぎっしり詰まっていると思います。

【醜さをあばく容赦ない視線】




舞台はニューメキシコ州の人里離れた砂漠地帯にある廃坑です。
その廃坑で、先住民の宝物を掘り出しにいったレオという男が生き埋めになります。
そこをたまたま通りかかった地方新聞社の記者テータム(カーク・ダグラス)は、この事故を千載一遇の好機ととらえます。
救出劇をセンセーショナルに報道すれば、かつて自分を追放した大都市の新聞に返り咲くことができると考えるのです。
テータムはレオの妻や保安官を焚きつけて悲劇をあおり、事故現場は物見高い野次馬でカーニバル状態になるのです・・・・。

ビリー・ワイルダー監督は、この空騒ぎとその背後にひそむ人間の醜さを容赦ない視線で切り取っています。
事故現場がどんどん変貌していく描写はとりわけ興味深いです。
公開当時には、自分たちの品位をおとしめられたと錯覚した新聞によって叩かれたこの作品は、しばらくあとで正当な再評価を受け、渋い佳作として映画史に名を残すことになりました。
身勝手で傲慢で、そのくせどこかもろい新聞記者を演じるカーク・ダグラスの演技も鮮烈な印象を残しています。

1951年のアメリカ映画です。






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