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映画「昼下がりの情事」!必見のロマンティック・コメディ!

2017.03.22.18:00

コメディ作家としてのビリー・ワイルダーは微妙な位置にいます。
世代が少し上の天才エルンスト・ルビッチと、なにかにつけて比較されてしまうからです。
たしかに、ビリー・ワイルダーにはエルストン・ルビッチの優雅さは備わっていないような気がします。
筋が見えすいたり、説明がくどくなったりすることもあります。
それでも、脚本家のI・A・L・ダイアモンドと組んだときの彼は、おっとりしたたかにしぶとい粘り腰を見せます。

【枯れた名優に引き立てられて】




「昼下がりの情事」は、そんなビリー・ワイルダーがエルストン・ルビッチにオマージュをささげた作品といってもよいのかもしれません。

舞台は1950年代のパリです。
主な登場人物は、遊び人のアメリカ人大富豪フラナガン(ゲイリー・クーパー)、かつてフラナガンを調査した探偵のシャヴァス(モーリス・シュヴァリエ)、そして探偵の娘で音楽学校にかようアリアンヌ(オードリー・ヘプバーン)の3人です。
予想通り、大富豪は娘を誘惑するのです。
恋をした娘は、負けまいと謎をかけます。
娘に振りまわされた大富豪は、探偵に娘の素行調査を依頼するのです。

なるほど・・・これはエルストン・ルビッチの世界なのかもしれません。
しかも部屋の扉が小道具として生かされ、色っぽい中年や洒落た老人が若い娘にからむとあれば・・・・・。
実際、この映画の最大の魅力とは、枯れかけたふたりの名優が、それぞれ別の手口でオードリー・ヘプバーンの魅力を引き出そうとするところにあるのではないでしょうか。
そこに生じる微妙に異なった化学変化!
あらためて、オードリー・ヘプバーンは幸運な女優だったのではないでしょうか。
アイドル的な女優とはいえ、相手役やスタッフにこれほど恵まれた人は珍しいのかもしれません。

1957年のアメリカ映画です。






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