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映画「輪舞」!様々な階層の人間模様!

2017.03.27.18:00

ワルツがひびき、木馬がまわる。
恋のロンドもまわっていくよ・・・・・
「輪舞」の冒頭で、ガイド役のアントン・ウォルブルックがこんな台詞をつぶやきます。
映画の内容はこの言葉に尽くされていると思います。
娼婦が兵士を好きになり、兵士が若い娘をもてあそび、若い娘は小間使いになって若旦那を誘惑し、若旦那は人妻に恋をし、人妻は夫に謎をかけ、夫は小娘に手を出し、小娘は詩人にたぶらかされ・・・・・。

【舌なめずりしたくなる演出術】




際限がないのでこの辺で切り上げておきます。
原作はアーサー・シュニッツラーの小説です。
舞台は霧にけむる1900年春のウィーンです。
それぞれの登場人物に扮するのはシモーヌ・シニョレ、セルジュ・レジアニ、ダニエル・ダリュー、ジャン=ルイ・バロー、ジェラール・フィリップといった1950年代の名優です。
誰も彼もが脂の乗りきった時期とあって、恋のうつろいも恋のしくじりも、膝を打ちたくなるほど鮮やかに造形されていきます。

ですが、それよりも酔いしれるのはマックス・オルフェス監督の演出だと思います。

段差を生かした広いセットで役者を優雅に泳ぎまわらせ、その微妙な動きを絹のようになめらかな移動撮影でとらえる手際・・・。
速すぎるわけでも遅すぎるわけでもない絶妙なペースを、彼はどのように体得したのでしょうか・・・。
辛辣で皮肉な観察・・・・。
温度と湿度がじわりと伝わってくるような色っぽい気配・・・・。
この映画は舌なめずりしたくなるような味わいに満ちていると思います。
55歳の若さで世を去ったこの異才の仕事は、もっともっと評価されてもよいのではないでしょうか。

1950年のフランス映画です。






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