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映画「歴史は女で作られる」!フランス恋愛映画!

2017.03.28.18:00

ドイツで生まれ、フランスで長く活動し、ナチスの手を逃れて渡ったアメリカで5本の映画を撮ったあと、晩年(といっても50歳に満たない若さです)のマックス・オフュルスは、フランスへもどって4本の作品を仕上げました。
その1本「歴史は女で作られる」は彼の遺作になりました。

【無念なりオフュルスの遺作】




主人公のローラ・モンテス(マルティーヌ・キャロル)は恋多き女でした。
作曲家フランツ・リストからバヴァリアの王様まで、年齢職業を問わず、浮名を流した相手は数知れません。
そんな彼女が、いまサーカスの一座に身を置き、過去の情事を観客に告白してやっと暮らしをたてるというきわどい仕事についているのです。

マックス・オフュルスは、いわゆる「走馬灯形式」を用いて彼女の現在と過去を交錯させます。
サーカスの場面であれ、彼女がかつて渡り歩いた豪華な邸や劇場の場面であれ、彼のカメラは絹のような滑らかさで動き、すばらしく優雅な映像を見せてくれます。

にもかかわらず、この映画の脚本と主演女優は歯がゆいほど弱いのです。

マルティーヌ・キャロルの感情表現は彫が浅いですし、男遍歴の描写にもまったく艶がないのです。
となれば、マックス・オフュルスが得意だった「こまやかで辛辣な観察」にも命がかよわないのです。
しかもこの作品は、彼が入院中に、製作者たちの手で50分も短くされている(のちに一部は修復されたようです)のです。

それでも、回廊を舞台にした場面のテンポや、ラストの後退移動撮影にはみごとな技の冴えが見られます。
作品に干渉されたオフュルスの無念は察して余りありますが、その異才と名人芸は、これ1本で損なわれたりはしないと思います。

1955年のフランス映画です。






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