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死刑制度の是非

2015.10.18.11:57

先日、ネットのニュースをみていたら、以下のような記事がでてきました。

園田寿 甲南大学法科大学院教授、弁護士

10月10日は、世界死刑廃止連盟(WCADP:本部パリ)が提唱する〈世界死刑廃止デー〉でした。死刑の問題を考えるたびに、思い出すことがあります。

以前、あるシンポジウムのパネラーとして、弁護士をされている平田友三先生とご一緒させていただいたことがあります。先生とは住んでいるところも、職場も距離的に離れていることもあって、その後直接お会いすることはありませんが、私が論文や著書などをお送りすると、いつも読後の感想が書かれたご丁寧なお手紙を頂戴します。

20年以上も前のことですが、前に勤めていた関西大学法学部で担当していたある年のゼミで、「死刑」をテーマに選び、ゼミ生諸君が書いた論文のコピーを製本して差し上げたところ、しばらくたって非常に「重い」お手紙を頂戴しました。あまりの重さに、どう受け止めてよいのか分かりませんでしたが、日に日にそこに同封してあったものが私の心の中でしだいに形をつくっていったのでした。同封されていたのは、達筆な字で書かれたある死刑囚の遺書のコピーでした。

検察官をされていた平田先生は、担当されていた強盗殺人事件の被告人に死刑を求刑したことがありました。彼は、17歳の時に強盗殺人を犯し、懲役15年の判決を受け、10年余り服役して仮釈放となり、そのわずか2年後に2度目の強盗殺人を犯したのでした。この事件の内容は、下に紹介した平田先生のエッセイで読むことができます。

平田先生は、捜査・公判を通じて次第にこの青年と心が通い合い、彼は、死刑判決確定後、洗礼を受けて自分の犯した罪を深く悔い改めたのでした。ずっと平田先生との深い交流は続き、短い時間だったと思いますが、悔悟と思索、贖罪(しょくざい)の濃密な時間を送ったことだろうと思います。平田先生の奥様とお嬢様が折った千羽鶴を大変喜んで、それを抱いて彼は刑場の露と消えたとのことです。

死刑執行の前日、当時司法研修所教官をされていた平田先生は、特別に連絡を受けて大阪まで面会に来られました。その時の様子を次のように書かれています。

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死刑執行の時、私は司法研修所の検察教官をしていたが、同君が前から、執行の通知が来たらと係官に頼んであったので、電話連絡を受け執行前日に会うことができた。妻と中学一年生になっていた娘が前の晩泣きながら折った数十羽の千羽鶴と、娘が「おじちゃんと一緒に連れて打って下さい」と書きつけた,娘が大事にしていたこけし人形を持って会いに行った。

こんな嬉しそうな顔をしてくれてと、・・・テーブルを間にして話したが、私は悲しさに堪えられず、語るべき言葉を失った。憂うつに堪えず、学生時代から寸暇を惜しみ、あれこれ本を読みちらし生きることの意味を考えてきたが、こういう時にこそ同君に役立ちたいのに、信仰を持たず、思索も浅い私には、今日限り別れる日にこれという慰めの言葉も別れのあいさつもできず、痛恨の思いはいつまでも心に残った。・・・二時間程話して夕方別れる時、翌朝に迫った死を心では覚悟していても、身体は生きたかったのであろうか、別れる時握手した両手をいつまでも離さなかった。

同じような人間なのに、と帰りの新幹線のなかであふれる涙を怺えることができなかった。数日間コーヒーのような色をした尿が出た。

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出典:平田友三「花と鳥と雲」

歎異抄に、《わがこころのよくてころさぬにはあらず》という、宝石のような言葉があります。われわれは、ただ、ただ偶然、人を殺す業魔(ごうま)に背中を突かれなかっただけではないか。平田先生の書かれたもの、そしてこの遺書を読むたびにそう思えるのです。(了)


何か,死刑執行される死刑囚を中心に語れていますが,この死刑囚は2人の何の罪もない人間を殺めているのです。
少なくとも,最初の罪で彼がこの世界に戻ることがなかったら,2人目の犠牲者は出なかったのです。何の罪も無く殺害されることは無かったのです。
この死刑囚は死刑執行人です。しかも何の罪もない人間に対する死刑執行人です。
これからも,何の罪もない犠牲者がでるでしょう。現行法のままでは。
そちらの方が,はるかに大きな問題なのではないでしょうか。
人は,いつしか自ら犯した罪を悔い改める日が来るのかもしれません。
しかし,何の罪も無く殺害された犠牲者は二度とこの世に戻ることは出来ないのです。
そして,殺害された遺族の悲しみは永遠に続いていくことを忘れてはいけません。

私は,必ずしも死刑制度そのものが,良いのか悪いのかはわかりません。
死刑制度に賛成でも反対でもありません。
しかし,現行の刑法は間違いなく見直しが必要だと思っています。

犯罪による犠牲者を最小限にするためには現行法ではいけないと思ってます。現在の法律は犯罪者の更生が目的となっており犯罪者中心です。犠牲となる人を無くすことを中心に法律を考えていかなくてはいけないのではないでしょうか。
受刑者の更生が確実にできるのであればいいのですが、再犯の可能性がある受刑者を簡単に出所させないような法律が必要だと思います。それは、犯罪者の再犯率をみれば一目瞭然です。
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