日本最大の権力者は誰?もしかしてワイドショー?
2018.03.01.18:00
【「ワイドショー政治」の罪作りな実態 小池百合子氏が2度の選挙に勝ったワケ 有本香】
小泉純一郎首相の就任(2001年4月)を境に、テレビのワイドショーが「政治ネタ」を扱うことが増えたことは間違いない。
「政局の天才」である小泉氏は、前例を破って「ぶら下がり」と呼ばれる取材を毎日受け、ワイドショーの主役となることで「政敵」を次々と倒していった。(夕刊フジ)
小泉劇場を放送すれば、そこそこ数字(視聴率)が稼げ、制作費が格安で済んだ。
おまけに、政治家をイジったり、たたいたりする分には、相手から反撃がない。
民間人や一部芸能人をネタにするのと違い、リスクがない。
まさに良いことづくめ。
テレビはこの“麻薬”に溺れたのだ。
小泉氏のメディア戦法をマネたのが、小池百合子都知事である。
小池氏は知事就任から1年、「『都政の闇』を暴くヒロイン」としてワイドショーの主役であり続けた。
だが、肝心の「闇」が何だったのか、1年後の今、明確に答えられる視聴者はほぼ皆無だ。
それどころか、ワイドショーの制作・出演者でも同様だろう。
この空疎な現象を、筆者は「ワイドショー政治」と呼ぶが、その罪作りな実態を表すデータを紹介しよう。
1年前の今ごろ、ワイドショーが盛んに取り上げていたのが、東京・千代田区長選(17年2月5日投開票)だ。
任意団体「放送法遵守を求める視聴者の会」が、同年1月29日の告示から2月5日の投票締め切りまでの、某テレビ局の全報道番組と情報番組の放送時間を集計している。
放送法の「政治的公平性」確保のため、全局とも選挙期間中は候補者や政党の扱いを平等にするよう努めたが、この「平等」にトリックがあったとしたら、いかがか。
確かに、選挙報道そのものは、計約1時間50分のうち、各候補・陣営をほぼ同じ40分前後ずつ伝え、時間的公平を確保していた。
だが、質的には大いに疑問が残る。
というのも、この区長選は「小池氏と、自民党『都議会のドン』内田茂氏の代理戦争」などと強調され、報道されていたからだ。
「代理戦争」と呼ばれることを、小池氏側は歓迎し、自民党側は嫌がっているとも報じながら、執拗(しつよう)に「代理戦争」とテロップを表示、連呼し続けた。
結果として、小池氏の推す、現職の石川雅己区長への応援基調となっていたのである。
さらに選挙報道以外に、小池氏が伊豆大島の「きょん」退治に乗り出すとか、イベントに出席したなど、小池氏に好意的な話題が計7時間も流れていた。
うち約3時間半は、小池氏の姿が流れた。
これを「公平」とはとても言えない。
人は高頻度、あるいは長時間視界に入るものに、無条件に好意を抱く。
これを心理学で「単純接触効果」という。
ワイドショーが生じさせたこの効果で、小池氏は2度の選挙(=千代田区長選と、同年7月の都議選)を勝ったのだ。
こうしたテレビの「罪」に、私たちは厳しい目を向けるべきだ。【有本香】
【ソース:産経ニュース2018年2月7日】
わかりやすいです。
まさに、選挙はテレビのワイドショーがコントロールしています。
あれほど東京都議会選挙で圧勝した都民ファーストの会だったのですが、昨年の衆議院選挙では「憲法改正」に前向きであることが明らかになった途端、「排除発言」を理由に、地上波テレビは希望の党にそっぽを向いてしまいました。
希望の党の人気失速は、排除発言が理由のように報道されていますが、実際には憲法改正を嫌った地上波テレビの報道姿勢だと思います。
これは、昨年の憲法記念日に安倍総裁が憲法改正についての発言の後に、「森友」「加計」で総バッシングされた構図と同じです。
「憲法改正」や「中国・北朝鮮・韓国への敵対視」に関する発言、もしくはテレビや新聞社などを批判すれば、たちまち票を失うということ。
日本最大の権力と利権を保有しているのは「テレビ局」であると思います。
しかも、こういったやりたい放題のテレビ局を監視する人、機関は何もないのです。
小泉純一郎首相の就任(2001年4月)を境に、テレビのワイドショーが「政治ネタ」を扱うことが増えたことは間違いない。
「政局の天才」である小泉氏は、前例を破って「ぶら下がり」と呼ばれる取材を毎日受け、ワイドショーの主役となることで「政敵」を次々と倒していった。(夕刊フジ)
小泉劇場を放送すれば、そこそこ数字(視聴率)が稼げ、制作費が格安で済んだ。
おまけに、政治家をイジったり、たたいたりする分には、相手から反撃がない。
民間人や一部芸能人をネタにするのと違い、リスクがない。
まさに良いことづくめ。
テレビはこの“麻薬”に溺れたのだ。
小泉氏のメディア戦法をマネたのが、小池百合子都知事である。
小池氏は知事就任から1年、「『都政の闇』を暴くヒロイン」としてワイドショーの主役であり続けた。
だが、肝心の「闇」が何だったのか、1年後の今、明確に答えられる視聴者はほぼ皆無だ。
それどころか、ワイドショーの制作・出演者でも同様だろう。
この空疎な現象を、筆者は「ワイドショー政治」と呼ぶが、その罪作りな実態を表すデータを紹介しよう。
1年前の今ごろ、ワイドショーが盛んに取り上げていたのが、東京・千代田区長選(17年2月5日投開票)だ。
任意団体「放送法遵守を求める視聴者の会」が、同年1月29日の告示から2月5日の投票締め切りまでの、某テレビ局の全報道番組と情報番組の放送時間を集計している。
放送法の「政治的公平性」確保のため、全局とも選挙期間中は候補者や政党の扱いを平等にするよう努めたが、この「平等」にトリックがあったとしたら、いかがか。
確かに、選挙報道そのものは、計約1時間50分のうち、各候補・陣営をほぼ同じ40分前後ずつ伝え、時間的公平を確保していた。
だが、質的には大いに疑問が残る。
というのも、この区長選は「小池氏と、自民党『都議会のドン』内田茂氏の代理戦争」などと強調され、報道されていたからだ。
「代理戦争」と呼ばれることを、小池氏側は歓迎し、自民党側は嫌がっているとも報じながら、執拗(しつよう)に「代理戦争」とテロップを表示、連呼し続けた。
結果として、小池氏の推す、現職の石川雅己区長への応援基調となっていたのである。
さらに選挙報道以外に、小池氏が伊豆大島の「きょん」退治に乗り出すとか、イベントに出席したなど、小池氏に好意的な話題が計7時間も流れていた。
うち約3時間半は、小池氏の姿が流れた。
これを「公平」とはとても言えない。
人は高頻度、あるいは長時間視界に入るものに、無条件に好意を抱く。
これを心理学で「単純接触効果」という。
ワイドショーが生じさせたこの効果で、小池氏は2度の選挙(=千代田区長選と、同年7月の都議選)を勝ったのだ。
こうしたテレビの「罪」に、私たちは厳しい目を向けるべきだ。【有本香】
【ソース:産経ニュース2018年2月7日】
わかりやすいです。
まさに、選挙はテレビのワイドショーがコントロールしています。
あれほど東京都議会選挙で圧勝した都民ファーストの会だったのですが、昨年の衆議院選挙では「憲法改正」に前向きであることが明らかになった途端、「排除発言」を理由に、地上波テレビは希望の党にそっぽを向いてしまいました。
希望の党の人気失速は、排除発言が理由のように報道されていますが、実際には憲法改正を嫌った地上波テレビの報道姿勢だと思います。
これは、昨年の憲法記念日に安倍総裁が憲法改正についての発言の後に、「森友」「加計」で総バッシングされた構図と同じです。
「憲法改正」や「中国・北朝鮮・韓国への敵対視」に関する発言、もしくはテレビや新聞社などを批判すれば、たちまち票を失うということ。
日本最大の権力と利権を保有しているのは「テレビ局」であると思います。
しかも、こういったやりたい放題のテレビ局を監視する人、機関は何もないのです。
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